The Secret Present Garden 〜こびとたちのひみつの庭

「プレゼントガーデン」そこでは、樹木が優しく見守るなか、絶えず草花が茂り、こびとたちがハーブティーや季節の花のブーケなど、あたたかいプレゼントを色々なところに贈り届けるしたくをする。 そんな、プレゼントガーデンの構想と、実現に向けての様子、および、魔法や植物についてのmakiLiliaの勉強と研究の記録を記してまいります。

大地の呼吸∞環境整備WS@楽西自然農園 レポート

大地の呼吸∞環境整備ワークショップ。
矢野さんと共に全国を巡り、各地の大地を再生している翔太くんを講師にお迎えし開催しました!

私が現地に着くと、さっそく土にまみれ動き始めている翔太くんの姿が。。。!
(写真はかなり不意打ちです。)

f:id:santanoyome:20161125221130j:plain

傷んだ大地を目にすると、いてもたってもいられず、こんな風に身体が動いちゃうんだね。
しかも、すでに目がキラキラと活き活きしている。


参加者のかたもたくさん集まってくださり、いよいよスタート。

f:id:santanoyome:20161125221301j:plain

翔太くんの導きのもと、みんなで、まずは、風の草刈り。

これが、大変奥深く、翔太くんの説明を聞きながら、わたしはすでにウルウル感動しておりました。


草の先端を持って曲げてみると、よく曲がる部分がある。そこで草を刈ってあげる。
そういう場所は、たとえば大きな台風とかが来た時に、最初に風で折れてしまう場所で、折れても大丈夫なように、ある程度準備ができているので、植物は、そこを刈られても驚きすぎない。

「自然に倣って」と、いうけれど、自然を模倣するというよりは、
わたしたちが自然そのものの一部となって、いずれ自然が大きな力をつかって起こそうとする浄化のプロセスを、他を侵害しないかたちで進めておいてあげる。

わたしたちみんなが、大きな風になるかのように草を刈りました。

「こんもりなるかたちに」と翔太くんが言ってくれたけど、不思議と、そうやってひとつひとつの草に確かめながら刈っていくと、もともと生えていた形を低くしたような、人工的すぎない、こんもりとした形になりました。

f:id:santanoyome:20161125221221j:plain

そして、やってみると歴然ですが、
「このやろー」「もういなくなってー!」と思いながら刈るのと、
「どう?この辺なら大丈夫だよね?」「これで風が気持ちよくふく場所になるよ。」
と、語りかけるように刈るのでは、全然気分が違います。

けっこうな笹ヤブなので、なかなか大変な作業なのだけれども、ひとつひとつ植物の生命を感じながら手をかけていく、というのは、なんだか瞑想のような気持ちよい感覚になってきます。

「向き合いかただよね。」
翔太くんの言葉がこころに響きます。

こんなふうにここに生きる同じ生命として自然と向き合い、共に生きようとすることを、どれほど現代に生きるわたしたちの魂は望んでいたことだろう。

そして、そのように人の手によって生まれ変わっていく木々や草花、大地は、いま、どれほどの愛情を受けとめ、感じていることだろう・・・どれほど、このときを待ち望んでいたことだろう・・・
そんな風に想像すると、わたしはこのときに、ひそかに涙せずにはいられないのでした。


水が流れる溝の周りは特に風が流れてほしい場所なので、風の通りをよくするため、他よりはちょっと低めに刈ります。
こうやって、自然と人との融合点を探っていきます。

 

f:id:santanoyome:20161125221453j:plain

この溝に水が流れるように、周りの草を刈ってあげる。

みんなでやると作業もあっという間。
これまで笹ヤブで見えなかった湿地・沼地エリアが見渡せるようになりました。

この「見えるようになる」ということは、とても大切に思えました。
これまで、沼地は見えないし、どうなっているか分からない、そう思って手を付けられずにいたのが、こうやって見晴らせるようになると、
「熱帯エリアでこんな土地があったような・・・」
「ゲームのステージのイメージづくりするときに、こういうの見たような・・・」
「いま、この沼地に生えている木と木を結ぶように渡っていくのはなんだか楽しそうでは・・・?!」などなど、色々想像が膨らみます。

「風、変わったか感じてみて。」
翔太くんの言葉に、動きをとめて感じてみると、確かにさっきより風がふいている。

「気持ちいいでしょ。この気持ちよさ、心地よさの感覚を大切にしてほしい。」

そう。私たちは、義務でもなんでもなく、みんなで気持ちよく、心地よく、ここで生きるためにこのことを行っているんだ。
この「心地よさを感じる感覚」を磨くことは、たくさんの情報が溢れる現代、真実が見えにくくなっている現代において、とても大切なことかもしれません。
 
ひと仕事のあとは、モモコさんのケータリングランチ。
農園に落ちているさまざまな植物をあしらい、素敵に盛り付けてくださいました。

f:id:santanoyome:20161125221343j:plain

ランチ中は、菌の話で盛り上がり、これまた楽しいご飯となりました。

f:id:santanoyome:20161125221404j:plain


午後は、いよいよ下段の沼地へ潜入。


楽西自然農園は、現在、上段・中段・下段、と、3段になっていますが、もっと大きくこのエリアを見ると、ここより上は、田畑広がる田園地帯、ここより下はニュータウンで家が立ち並ぶ、というエッジになっております。
で、この沼地が上からの滞った流れを一身に受けとめ、受け止めきれないで、うまく流せないで、沼地になっている、というのが現状です。

一度、よんちゃんが太ももまでハマったと聞いていただけに、なかなか踏み入れられなかった下段の沼地ステージも、翔太くんと愉快な仲間たちがパーティーに加われば「ガンガンいこうぜ」モード全快。潜入と共に、一気に溝を掘っていきます。

f:id:santanoyome:20161125131500j:plain

 

f:id:santanoyome:20161125131514j:plain
翔太くん、りりーさん、さがちゃんに先導してもらい、わたしは沼に足をとられ、翔太くんに
「一番こういうとこにいなさそうだよね。」と爽やかに笑われながら(・・・苦笑)、おぼつかない足取りでついていきます。

f:id:santanoyome:20161125131449j:plain

先をいく勇敢なパイオニア的みんなの背中がたくましく見えます。

f:id:santanoyome:20161125131430j:plain


わたし1人を見れば、たいした戦力にはなれていないものの、みんなで溝を堀っていくごとに、確かな水の流れが目に見えるようになります。

勇者のみんなは泥まみれ。

f:id:santanoyome:20161125131557j:plain

途中、仲間のおやぢ姫とその長靴が埋もれて抜け出せないという事件も発生しましたが、

 

f:id:santanoyome:20161125131701j:plain

「きゃー、たすけてー!」の図

勇者のみんなの協力で、なんとか引っこ
抜くことができました。

f:id:santanoyome:20161125131742j:plain


そして、無事、下段の一番下と中段を結び、水が流れるように溝を掘ることができました。

 

f:id:santanoyome:20161125131905j:plain

f:id:santanoyome:20161125131903j:plain

翔太くんにも「正直、ここまで出来ると思わなかったけど、、、できたねぇ〜!」
と称賛いただくほどの皆さんの大活躍で、楽園クエスト、沼地ステージ1クリアしました!

タラララッタラー!

「しばらく水の流れの様子をみて、この掘った溝が崩れないように、笹を入れ、2,3ヶ月中にあと1回、同じような作業をできれば、またグンとよくなると思う。」
とのことです。


今日、こうやって溝堀りをしましたが、その間、泥のなかからは腐敗したような匂いが出ていました。
矢野さんがおっしゃる「グライ土壌」です。
大地のなかを水や空気がうまく流れていない、人間の身体で言い換えれば、血液ドロドロ、呼吸もままならない状態、ということです。
この場所をそのままにしておくと、いずれ「自然」は大きな力をつかって、その滞りを浄化しようとします。

それが、私たちの目に「災害」として映る、台風や洪水なのです。
自然がそんな大掃除をしなくてもいいように、その前に、私たちにもできることがある。

元はといえば、共に生きていくはずの人間が、人間都合ばかりをおしつけるように自然の領分を侵し、大地を圧迫する重たいコンクリートの建物をあちこちに建て続けたり、野山を裸にしてしまったり、蛇行して流れゆく川を不自然にコンクリートで固めてしまったり、そういった近視眼的都市開発によって、大地や風や水の流れを圧制してきた。

所詮、人類の意識だけで作られる都市など脆弱で、その脆さを露呈するように、都市のあちこちで不穏な歪みが音をならしながら、崩れかけてきている現代(いま)、
私たちができる、今日のようなこと、
みんなで集まって、風を感じ、大地に埋もれ、草木に、水に、手をかける。
老若男女混ざり合い、ワイワイと笑いながら。
そんな素敵なことがあるだろうか。

子どもがいると、ついつい、子どもたちに何か残せるのか、ということを考えてしまう。
娘が私くらいの年齢になったとき、地球はいまより、癒やされているのか、より深刻な自体になっているのか、まだ分からないけれど、
崩れゆく都市を前にも、自分たちにもできることがある、と知り得ている大人たちの姿をみていることは、どんなに心強いことだろう、と思う。

「自分たちも喜び、楽しみながら、互いを生かし合う道がある。」

その道を生きる姿を見せることは、かけがえのない贈りものになる、
未来に確実に残せる希望。

幼い人類の歴史に目頭をたてて躍起になるのではなく、自然に優しいまなざしを向け、それに対して人が手をかけられるすべを教えてくれている矢野さん、その叡智を引き継ぐ翔太くんやさがちゃんのような存在、そして、同じ気持ちでこうして集まってくれるみんなが、いま、この地球にいてくれることに、ありがたく感謝の気持ちが沸き起こる、11月のある日でございました。

関わってくださった、すべてのみなさん、本当にありがとうございました。
 

※おまけ:
竹滑り台に夢中の小人。

f:id:santanoyome:20161125131936j:plain

作業の他にも、子ども好きな人は子どもたちと遊んだり、写真を撮ったり、翔太くんの奥さまは織り物をしていたり、とても豊かな光景でした。。◎